2024年2月、当社が管理する事務所ビルのごみ置場で火災が発生しました。
幸い、当社側の過失はなく、人的被害もありませんでした。
しかし、原因の一つとしてリチウムイオン電池の発火が強く疑われています。
そこで今回は、この事例をもとに、火災発生の経緯と想定される原因、今後の注意点についてお伝えします。

ハリナレ(ハリマビステムナレッジレポート)とは
現場で役立つ情報をまとめた社内向けのレポートです。 日々の業務で起きた出来事や、ヒヤリハット事例などを共有し、
• 品質向上
• 再発防止
• 安全で快適なサービスづくり
につなげていくことを目的としています。
INDEX
当社管理施設ごみ置場で発生した火災の概要
次に、今回発生した火災の概要です。
当社が管理する事務所ビルのごみ置場において、入居テナント様がごみ袋を廃棄した後、火災が発生しました。

実際の火災現場写真です。
なお、当社側の過失はなく、テナント様が廃棄したごみの中に原因があった可能性が高いとされています。 また、現場の初動対応が早かったこともあり、被害は最小限にとどまりました。
火災発生の経緯
ここからは、火災発生時の様子をもう少し詳しく見ていきます。
まず、入居テナント様がごみ置場にごみ袋を廃棄しました。
その後、当社従業員がごみ庫内で作業をしていた際に、突然火災が発生しました。
現場では、火や煙を確認後、すぐに社内で連絡・通報・初期消火などの対応を行いました。
その結果、大きな延焼や人的被害を防ぐことができました。
火災原因の想定とリチウムイオン電池のリスク
一方で、火災の原因はどうだったのでしょうか。
所轄消防の見解では、正式な原因は「不明」とされています。
ただし、テナント様が廃棄したごみの内容から、
・リチウムイオン電池
・たばこの吸い殻
などが出火原因として想定されました。
中でも、リチウムイオン電池からの出火の可能性が高いと判断されています。
リチウムイオン電池は、スマートフォンやモバイルバッテリー、電子タバコなど、身の回りの多くの機器に使われています。とても便利な一方で、破損やショート、誤った廃棄方法によって発火するリスクがあることも知られています。
今回の対応から得られた学び
今回のケースでは、当社の物件担当者とエンジニアリング部のメンバーが、素早く情報共有と連携を行いました。
そのため、火災被害を最小限にとどめることができたと言えます。
しかしながら、同時に
- ごみ置場は火災リスクが潜む場所であること
- リチウムイオン電池などの危険物が一般ごみに混ざる可能性があること
をあらためて認識するきっかけにもなりました。
このため、今後は、テナント様への啓発や、現場スタッフへの周知・教育をさらに強化していく必要があると考えています。
リチウムイオン電池を安全に取り扱うためのポイント

ここからは、リチウムイオン電池の取り扱いに関する一般的な注意点を整理します。
現場の安全管理や、お客様への周知の参考としてご活用ください。
まず、リチウムイオン電池を「一般ごみ」として捨てないことが重要です。
多くの自治体では、リチウムイオン電池は「有害ごみ」や「資源物」として、専用の回収ルートで処理することが定められています。
次に、リチウムイオン電池をむやみに壊したり、強い衝撃を与えたりしないことも大切です。
破損や変形は、内部のショートや発熱につながるおそれがあります。
また、廃棄する際には、次の基本的なルールを守ることが求められます。
- 端子部分をテープで絶縁する
- 金属類と一緒に入れない
- 指定の回収ボックスや回収日に出す
ビル管理の現場では、ごみ置場や共用部における掲示・注意書きなどを通じて、テナント様や利用者の皆様へ継続的に呼びかけていくことが重要です。
まとめ|現場の気づきを今後の火災防止につなげる
今回の火災は、幸いにも大きな被害には至りませんでした。
しかし、私たちにとっては、「身近なリチウムイオン電池が火災を引き起こす可能性がある」という事実を再確認する出来事となりました。
今後も当社は、
• 現場で起きた事例の共有
• 関係者への啓発
• 日常点検やごみ置場の巡回強化
を通じて、安全で安心な建物管理に取り組んでまいります。
ハリナレでは、今後も現場で得られた学びを分かりやすく発信し、火災や事故の未然防止につながる情報をお届けしていきます。
品質管理推進部担当
品質管理推進部です。「FUROSHIKI」をはじめとするハリマビステムのSDGsへの取り組みの他、業務の品質に関わる発信を行っていきます。