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冷却塔ファンが担う役割
冷却塔は、セントラル空調や工場の生産設備など、幅広い施設で使われています。
そして、その性能を支えるのが冷却塔ファンです。
多くの冷却塔ファンは、冷却水温度が上がると起動し、温度が下がると停止する方式です。
そのため、冷却水温度が大きく変動しやすい傾向があります。
この変動が続くと、熱源に入る水温が安定しにくくなります。
結果として、冷温水発生機や冷凍機などの効率が落ちる可能性があります。
なぜインバータ化が注目されるのか
そこで注目されているのが、冷却塔ファンのインバータ化です。
インバータを導入すると、ファンの回転数を柔軟に調整できます。 つまり、冷却水温度を必要に応じて最適化しやすくなります。
その結果、エネルギー消費の削減につながる点が大きな魅力です。

冷却水温度(インバータ未導入の冷却塔)
インバータ制御による効果
ここでは、冷却塔ファンをインバータ化することのメリットを整理します。
①電気代の削減
インバータ化により、冷却塔ファン自体の電気代を抑えられます。
ファンの消費電力は回転数の3乗に比例するとされており、回転数の最適化は省エネ効果に直結します。
例えば、回転数を半分にする運転では、試算上の削減効果が示されています。
②熱源燃料費の削減
冷却水温度が安定しやすくなります。
そのため、熱源側でも安定した条件で運転しやすくなり、結果として運用コストの低減に寄与します。
③水道代の削減
冷却塔では蒸発などで水が減るため、補給が必要です。
しかし、インバータ制御で温度が安定すると、無駄な蒸発を抑えられる可能性があります。
補助金活用の可能性
また、冷却塔ファンのインバータ化は補助金の対象となる場合があります。
初期費用の負担軽減が見込める点も、導入検討の後押しになります。
さらに、関連する技術評価の枠組みで注目が集まっている点も押さえておくと安心です。
【令和6年度補助金実績例(一部)】
・一般社団法人環境共創イニシアチブ「ネット・ゼロ・エネルギー・ビル(ZEB)実証事業」
・環境省・SERA一般社団法人静岡県環境資源協会「令和6年度二酸化炭素排出抑制対策事業費等補助金」
まとめ|冷却塔ファンの省エネは「安定運転」が鍵
冷却塔ファンのインバータ化は、電気代の削減だけでなく、熱源燃料費や水道代にも波及効果が期待できます。
そして何より、冷却水温度の安定化が、快適性と省エネの両立に効いてきます。
補助金を活用できる可能性も含め、設備の状況に応じて最適な方法を検討するのがポイントです。
当社では施設ごとに省エネルギーの設計を行っています。お気軽にお問い合わせください。
環境ソリューション担当
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