2027年、蛍光灯の製造・輸出入が禁止になります
2023年10月に、「水銀に関する水俣条約」第5回締約国会議が開催され、2027年末までにすべての蛍光灯の製造・輸出入が規制されることになりました。蛍光灯の値上げ・在庫不足などが発生することが予想され、「蛍光灯の2027年問題」とも呼ばれています。
※「水銀に関する水俣条約」とは、水銀が人の健康や環境に与えるリスクを低減するために締結されたものです。蛍光ランプにはごくわずかに水銀が含まれているため、規制の対象となりました。

蛍光灯の見分け方
建物では蛍光灯、LED照明の両方が使われていることが多々あります。
更新が必要か判断する目安としてご使用ください。
①製品本体の品番が「F」から始まるもの(「FL」「FCL」「FLR」「FHF」など)
②スイッチを押してから点灯するまでに時間がかかるもの
※例外もあるため、メーカーへ確認されることを推奨します
蛍光灯からLED照明への更新方法
施設でよく使われる「直管形蛍光ランプ」の更新方法は、主に3種類あります。
①器具交換
既存の照明器具を取り外し、新しいLED照明器具を取り付ける方法です。
すべて新品を使用するため安全性が高く、省エネ効果も期待できます。
②ランプのみ交換(バイパス工事)
既存の照明器具の安定器を流用する方法です。安定器のバイパス工事が必須となりますが、交換するのはランプのみで、施工費・廃棄物の量を抑えることができます。既存器具が劣化している場合に、ランプの不点灯や火災等トラブルが発生する可能性があるため、リスクのある更新方法です。
③ランプのみ交換(工事不要LED)
既存のランプのみ取り外し、新しいLEDランプをソケットに差し込むだけで使用できる方法です。器具交換、バイパス工事では有資格者による工事が必要ですが、この方法では工事が不要となります。
しかし、工事が必要なLED照明よりも消費電力が高く、古い安定器に設置した場合にちらつきが発生することもあります。また、バイパス工事と同様に、ランプの不点灯や火災トラブルの可能性もあります。
弊社では最も安全性の高い器具交換をおすすめしておりますが、予算に合わせ様々な提案を行っております。
LED照明に更新するメリット
①長寿命:蛍光灯の約3倍の寿命で、ランプ交換などのメンテナンスコストの削減につながります。
②消費電力の削減:蛍光灯と比較して、約 50%の消費電力の削減が見込まれます。
③空調電力の削減:発熱が少ないため、室温の温度上昇が減少します。
④防虫効果:紫外線・赤外線の放出が少ないため、虫が集まるのを抑制します。
まとめ
2024年4月時点で、日本国内のLED照明の普及率は約6割といわれており、規制がかかる2027年に向けて、LED照明への更新が増加することが見込まれます。
当社では、蛍光灯からLED照明への切替・耐用年数を超過したLED照明の更新をおすすめしております。お客様のご要望や建物の特性は様々であるため、専門スタッフによる無料調査・見積作成を行っております。
ご検討の際は、以下お問い合わせからお気軽にご連絡ください。
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