中学ではバレーボール部、高校では剣道部に所属しており、粘り強さと集中力には自信がありました。就職活動では業界を絞らず、とにかく土日休みと転勤無しが絶対条件!両親からアドバイスを受けていたこともあり、「ベンチャーよりも堅実な企業」、そして「安定して長く働ける会社」を志望しました。
ハリマビステムはランドマークタワー本社での面接時、面接官の柔らかな雰囲気に安心感を覚え、直感的に入社を決めました。働き方が自分のライフスタイルに合っていると感じましたし、地元・横浜の企業という点も魅力的でした。実際、社内には「大好きな横浜で働きたいから」という理由で入社された方がたくさんいますよ。
今でも上司や同僚と意見をぶつけ合うことはありますが、入社当時の私は今以上に主張がはっきりしていて、周囲を困らせてしまうことがありました。現場責任者の意見と食い違うような場面では、相手の声を十分に聞き入れられず、ぎこちない関係になったことも。現場スタッフとの関係づくりには苦労しましたね。徐々に経験を重ね、「現場主体」「異なる意見にも耳を傾ける」という姿勢の大切さを学んでいきました。今では、自分の親ほどの年齢の方々が現場で活躍されている姿を、心からリスペクトしています。
新卒入社ということもあり、先輩からメールの書き方を指導された時のことも印象に残っています。細かなルールまで意識する必要があり、慣れるまでは戸惑いました。業務が多岐にわたるマネージャーはお客様や現場スタッフと会える機会が十分ではないからこそ、丁寧で簡潔なメール対応が重要なのだと理解してからは、凡事徹底を意識しています。
大規模物件を担当するようになった入社4年目は、大きな転機でした。それまでの小規模物件を複数抱えるのとは全く違う難しさがあり、現場スタッフとの信頼関係が何よりも重要だと実感しました。最初のうちは難しいことは先輩にバトンタッチしてもらっていましたが、「このままじゃダメだ!」と一念発起し、私一人でも解決できるようにがむしゃらに学びました。敬意を持って相手に接し、感謝することを常に意識し、注意すべき時はしっかりと伝える。そんな人間関係のバランス感覚を磨くことができた時期でしたね。
一方で、予期せぬトラブルによって現場スタッフが相次いで辞めてしまったときは、本当に絶望的な気持ちになりました。仕事量が雪だるま式に膨れ上がりましたが、上司や同僚が顧客対応に同行してくれたり、残ったスタッフが支えてくれたりして、なんとか乗り切ることができました。チームに助けられたこの経験は、今も忘れられません。
毎朝TODOリストを作成し、業務の優先順位をつけつつ抜け漏れを防ぐ習慣を、新卒の頃から続けています。「ほうれんそう(報告・連絡・相談)」も大事にしていて、たとえ言いにくいことであっても後回しにせず工夫して伝えるようにしています。特にお客様へのメールは即返信を心掛け、メールは溜まる前に削除と振り分け。スピード感と正確さの両立を意識しています。入社当初は自信がなく判断に迷うことも多かったですが、経験を重ねるうちに自分なりの基準ができてきたと感じます。
基本を丁寧に積み上げてきたことが評価されてチーフに昇格した時は、それまでの自分の取り組みが実を結んだと実感でき、本当に嬉しかったですね。まだまだ日々学ぶことばかり、驚くことばかりですが、最近では後輩のOJTも担当しています。後輩からの質問には的確に答えていかなければならず、教える側も成長させてもらっていますね。最近の若手はとにかくまじめな人が多いので、頑張りすぎて抱え込まないよう、息抜きや相談の大切さも伝えるようにしています。
業界的な特徴として、元々は中高年の男性が多い職場でしたが、ここ数年でだいぶ若返りが進みました。社員同士の仲も良く、懇親会や打ち上げを通じてさまざまな部署・年代・立場の方と関わることができて充実しています。年の離れた上司でも遠慮せず、お互い本音で話せる環境は恵まれていると感じます。困っている人を孤独にせず、助け合いが当たり前の社風には私自身何度も助けられました。
また、本支店社員向けの研修も増え、会社全体で人材育成に力を入れているのをひしひしと感じます。スケジュール調整が大変なマネージャーにとっては、決められた研修をしっかり受けることも大事な仕事の一つですね。
この仕事は体力も必要ですが、それ以上にコミュニケーション力が求められます。どんな仕事でも大変なことはありますが、マネージャーにとってそれは「現場スタッフの管理」です。現場で働く方々は人生の大先輩ばかりなので、こちらの思い通りにいかないことなんて当たり前。それでも、人と関わり続けることを諦めず、明るく前向きに取り組める人ならきっと大丈夫です。
基本を大事にしながらも自分の頭で柔軟に考え続け、それを形にするための行動力がある人、応用が得意な人にとっては挑戦しがいのある環境ですよ。